松本市美術館にて西郷孤月生誕135年記念展「孤月甦る」を開催しています。
西郷孤月は松本市に生まれ、東京美術学校第1期生として学び、横山大観、菱田春草、下村観山とともに橋本雅邦門下の四天王と並び称された日本画家です。
岡倉天心が東京美術学校を辞すとそれに従い、日本美術院創設にも中心人物の一人として尽力し、天心の指導のもと、日本画の革新に果敢取り組みます。
類稀な画才を認められ、師雅邦の娘と結婚、将来を嘱望された気鋭の画家でしたが、しかし、結婚生活は長続きせず、わずか1年で離縁。以後、東都画壇から遠ざかり、放浪の末に38歳の若さで世を去ります。
地元でもその存在を知る人はあまりいませんでした。
孤月というさびしげな雅号は宿命であったのでしょうか。いつしか表舞台から姿を消した西郷孤月ですが、長年にわたり孤月を研究し、追い続けた方々の想いで、百年の時を経て知られざる天才が甦りました。
実は私の亡き父も、西郷孤月をこよなく愛し、追い続けたひとりでした。
今回の記念展には当館からも何点か出品させていただいています。
中央画壇から離れ、放浪の孤月の作品はどこかさみしげでもの悲しく・・・ですが、秘めた情熱が伝わってくるような気がしました。
この記念展は今月いっぱい松本市美術館にて開催されています。

